2015年2月19日木曜日

究極の手組ホイールを考える

どうも、YMDです☆

自転車(ロードバイク)に乗っていると欲しくなってきますよね。

ホイール☆

市場には色々なメーカーが色々なタイプのホイールを出していますが、
機械設計屋の性なのか、
ホイールを選ぶのにメーカーお仕着せの完組ホイールにはあまり目を向けず、
自分でリム・ハブ・スポーク・組み方等を選べる手組ホイールの方に興味が向いてしまいます。

現在、手元には2セットホイールがあるのですが、
その2セット共が手組ホイールです☆
今日はそのうちの僕が考える中での究極を求めた方のホイールをご紹介します。

とりあえず写真を☆

リヤ・ドライブ側

リヤ・反ドライブ側

フロント

リヤを斜めから

さてこのホイール、仕様は下記のようになってます。

フロント
リム:ENVE 1.45 チューブラー 20H
ハブ:Bike Hub Store SLF71W 20H
スポーク:SAPIM CX-RAY
組み方:ラジアル組
重量:486g

リヤ
リム:ENVE 1.45 チューブラー 24H
ハブ:SUZUE クラシックハイフランジ 32H
スポーク:SAPIM CX-RAY
組み方:2:1組(ドライブ側・3クロス、反ドライブ側・1クロス)
重量:755g

タイヤは前後ともMAXXIS Campione

まずフロントですが、
フロントに関してはあまり考える要素は多くはないので、
色んなところを探した中で最もハブのフランジ幅が広いものをチョイス。
フランジ幅を広くすることで横方向の剛性を稼ぐことが出来ます。
ただ、少しだけやり過ぎた感もあって、
当初はフロントも2クロス組を考えてたのですが、
フランジ幅が広すぎて2クロス組にするとフォークと干渉するぐらいになっちゃってました。
仕方なくラジアル組に変更しました。

リヤは色々と考える要素も多く、設計屋としては面白いところです。
左右対称の形状ではないので、
左右同数スポークよりも異数スポークの方がバランスがいいはずなのでは?
現実に、カンパニョーロやシマノ等でも2:1組が普通に取り入れられています。
ホイールを後ろから見た時のスポークが立っている角度、
これがドライブ側と反ドライブ側でおよそ倍ほどの角度差となっているので、
スポーク数を2:1にするのは理に適っていると考えられます。

なおかつ、ラージフランジのハブにすれば、
理屈上はかなりの駆動効率改善効果がある!
と思いましたが、こちらに関してはホイールが出来た後に改めて考え直したら、
その理屈の前提条件に間違いがあることに気付きました。
そりゃそうだ、そんなに劇的に効くならメーカーが取り入れないはずがない(笑)
これに関しては機会があれば別記事にして書こうかと思います。

ラージフランジの駆動効率改善効果は別として、
このSUZUEのハブはフランジ寸法的にも剛性面で有利な寸法となっていて、
(フランジ幅が広い)
結果的には良い仕上がりとなりました。
ラージフランジで見た目も結構カッコいいし(笑)

さて、ホイールの性能の大きな部分を占めるリムについては、
手組ホイールで選べる中ではある意味定番でもあるENVEの1.45をチョイス。
リム高45mmにして、実測でも300gを切るほどの軽量リム。
さらに強度や剛性も十分に確保しているという、
手が届く中では究極と言えるリムでしょう。

スポークに関しては、リム以上に定番のCX-RAYです。
こちらは手組ホイールで性能を求めるなら定番中の定番といったところでしょう。

ホイールビルドは大阪箕面のガソリンアレイさんにお願いしました。
このようなマニアックな要求にも親切に対応してくださる信頼の置けるショップさんです。
もちろん、ホイールビルドの技術も一級品で、
このホイールの前に組んでもらったホイールは一年ほど使っても振れなし!
今回もバッチリでした☆

実際に組み上がったこのホイールで走ってみると、
今まで使ってたアルミリムのホイールの完全上位互換といったところで、
ブレーキ性能以外は劣るところなし!
加速性、巡航性、乗り心地、どれも素晴らしいものでした。
乗り心地まで良かったのは、嬉しい誤算でした(笑)

このように、新しいモノの形を考えるのだけではなく、
既存のものを組み合わせて形にするというのも設計と言えると思います。
設計って難しいことのように思えますが、少し理解出来るようになると面白いものですよ☆

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