2015年2月16日月曜日

レーシングカーはタイヤが4つと誰が決めた?→タイレルP34

どうも、YMDです☆
本日もレーシングカーネタでございます。

個人としてはSNS等で何度かネタに取り上げているのですが、
昨日のニッサンの前輪駆動LMPと同じぐらいか、
あるいはそれ以上に変わったレーシングカーが昔存在していました。

タイレルP34(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%83%BBP34

あえて「タイレル」と書きましたが、
後年、中嶋悟や片山右京が在籍したチーム「ティレル」の6輪マシンです。

小さい頃からレースが好きだったので存在自体はかなり昔から知っていましたが、
機械設計の仕事をするようになって、このような発想は改めてすごいなぁと思っています。

たぶん、ほとんどの人がレーシングカーを設計しようとしたら、
「とりあえずタイヤは4つ」から始めることでしょう。
固定概念といえば固定概念ですが、そもそも疑問を持つことすらない、
そんなレベルの話だと思います。

ところがこのチームは、
「空気抵抗を削減したい、そのためには前輪が邪魔だ、小さくしよう」
「小さくしたらグリップが落ちてしまう、じゃあ前輪の数を増やせばいいじゃないか」
という、かなりのゼロレベルからの発想でこのマシンを作り上げてしまいました。

結果としてはそもそもの目的である空気抵抗削減は大きな後輪がそのままだったため、
思ったような成果は得られなかったようなのですが、
前輪が4つとなったことでブレーキ性能やハンドリング性能が向上し、
テクニカルなコースとの相性が良かったそうです。
ただの変わり者マシンではなく、優勝という結果すら残しているという、
れっきとした名マシンでもあるのです。
当初の狙いとは別の部分での性能向上によって結果を残したというのも面白いところですね。

僕自身も機械設計エンジニアとしてこのような発想も生み出せるように、
当たり前と思われるところに疑問を持つこと、
そこからのゼロベースでの考察、というのは大事にしたいと思います☆

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