2015年3月15日日曜日

いいモノは最初からいい

どうも、YMDです☆
いよいよF1が開幕しましたね。
今シーズンから復帰したホンダは、予選の結果を見る限りかなり厳しそうな感じ。
そんなホンダの様子を見てて感じた、ちょっとしたお話を。

僕は1990年頃から色々なモータースポーツを見てきてるんですが、
(1998~2003年頃の間は自分でレースもしてました)
いいマシンというのはシェイクダウンの時からいい素性を見せるものなんですよね。
今年のマクラーレン・ホンダのマシン、
オフシーズンのテストでドライバー陣がとてもフィーリングがいいと言っていたので、
トラブルは多かったけど、そこさえ解決出来ればそこそこ悪くないんじゃないかと思ってました。
テストのタイムはあんまり参考にならないですしね。
でも、予選で実質最下位というこの結果を見て、
あー、今シーズンはかなり厳しいことになるなぁと思いました。
一周のタイムだけで競う予選でいいタイムが出ないというのは、
あまりマシンパッケージの素性が良くないというのを暗示してるのではないかと思います。

2015 F1オーストラリアGP予選結果
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=63819

こういう話は設計の仕事してても似たようなことはあるもので、
やっぱりいい設計の機械は最初から狙った通りの性能を出すものなんですよね。
僕自身、複合機メーカーで働いてた時に、
業界初の方式の原稿送り装置の開発主担当になったことがあるんですが、
念入りに色んなことを検討して設計出来たので、
一発目の試作機からほぼ狙い通りの性能を出すことが出来てました。
(もちろん、細かい不具合は色々出ましたが)
一からの機械の設計はそれがほぼ初めての経験だったので、
これはすごく自分の自信に繋がりました。

逆に、ここはちょっと不安だなぁと思って設計してたところなんかは、
開発でテストを重ねるうちにやっぱり不具合が発生するものなんですよね。
軽い不具合ならそこで対策すればいいんですが、
基本設計に関わる部分で不具合が発生しているとなると、かなり大変なことになります。
幸い、この原稿送り装置ではそういうことは発生しなかったのですが、
テストで発生しなかっただけで市場に出てから起きるということも無いとは言えないので、
市場に出てからもしばらくは少しドキドキする部分はありました。
幸い、そちらも大きな不具合はなかったようで良かったんですが☆

今回のマクラーレン・ホンダに関して言えば、
実際のレースの現場で予想以上に性能が出ていなかった。
それがソフトウェアの部分のアップデートなんかで対処出来る範囲であればよいのですが、
パワーユニットやマシンの基本設計自体に問題があったとすれば、
マクラーレンにとってもホンダにとっても、今シーズンはかなり厳しいものになるのではないでしょうか。
特にパワーユニットに関して言えば、
今のF1はレギュレーションでシーズン中の開発が厳しく制限されているので・・・
現実に、ルノーは二年目でも信頼性・性能の両方で未だにかなり苦しんでいるようです。

マクラーレンやホンダのエンジニアの方々にはもちろんすごく敬意を持っているのですが、
現実として今シーズンに限って言えば、
今の状況はかなり厳しいのではないかなぁというのが正直なところです。
ぜひその予想を裏切る活躍が出来るようになってもらいたいものですね☆

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